臓器をプリンターで印刷?バイオ3Dプリンターの解説

3Dプリンターは皆さんもよくご存じなことだと思います。あの少しいかつし機械で層ごとに積み重ねて設計通りに物体を作り上げていくものです。バイオ3Dプリンターとはそのインクとして細胞を利用し、それを層ごとに積み重ねていくことで臓器を作り出す機械のことを言います。バイオ3Dプリンティングという技術自体が最近ですし、そんな言葉初めて聞いたという方も多いと思いますがこの記事を読んで基本のことが分かるようになると嬉しいです。

なぜバイオ3Dプリンターが必要なのか

なぜバイオ3D プリンターが必要なのでしょうか。

えっ、そんなの臓器を作って移植するためじゃないの?

そうですね、半分正解です。いままで、ドナーの臓器の売買は世界的な問題になっていましたし、臓器を人間の手で作り出せるようになったら世界中の臓器を待つ人が救われます。ほかにも薬の実験体として今までチンパンジーなどの動物を実験として利用してきましたが、それを人工の臓器で代用できるようになります。 多くの動物を殺さずに済むだけではなく、より効果的に薬の効果を検証できるようになります。このように精密な臓器を作成する機械として3Dプリンターが注目されているのです。

バイオ3Dプリンターで有名なグローバル企業

世界でしのぎが削られている3Dプリンターですが、その中でも有力な企業を紹介します。

Organovo

Organovoはサンディエゴの企業で肝臓の疾患を抱えた方に向けて、肝臓の移植という最後の手段になる前に、肝臓の限られた部分への治療を提供しています。また、バイオ3Dプリンターのプラットフォームを提供することで、世界の薬開発をより効率的なものにする事業をしております。こちらの記事によるとOrganovoは株価を維持できなくてなかなか大変みたいですね。実際ホームページのannual reportを見てくださればわかるのですが2018年では収入が400万ドルにたいして、支出が3400万ドルであるというのですから驚きですね。下がOrganovoの公式動画です。やはりすごそうな感じですね。

CELLINK

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CELLinkは3Dプリンターの標準インクを世界で初めて作り出したスウェーデンの企業です。彼らの取引先は50国、700の研究所に及ぶ巨大なネットワークを形成しています。3Dプリンターのパイオニア企業であるといって間違いないでしょう。

日本のバイオ3Dプリンター企業

日本は山中教授のiPS細胞を筆頭として再生医療はかなり進んでいますし、日本でもバイオ3Dプリンティングに取り組んでいる企業があります。

サイフューズ

サイフューズは2010年設立のスタートアップで、 細胞のみで構築された3D構造体を作製する「三次元細胞積層システム」 を搭載したバイオ3Dプリンターを開発しました。通常3Dプリンターには足場が必要となるのですが、その足場なしに構造体を作り出そうというところが目玉となります。2019年に丸紅と業務提携契約を締結したなど様々な実績があり今後が期待されるスタートアップです。

リコー

リコーはプリンターの企業として有名な大企業ですね。このリコーもバイオ3dプリンターの活動に取り組んでおり、リコーの持つインクや印刷技術を生かして、細胞の細かい位置も完璧に再現し、まるで工業製品を作るように再現性の高い臓器を作り出すことを目標としています。iPS細胞を利用した事業を北米の企業と共同で進めたり、この分野に対して力を入れてきているといって間違いないでしょう。

まとめ

以上いかがでしたか。バイオ3Dプリンティングというあまり聞きなれない言葉でしたがよくわかったのではないでしょうか。3Dプリンターで臓器を作れるようになればよりよい世界になることでしょう。このような研究先行型の企業は赤字が先行してしまうのでそれに持ちこたえるだけの資金調達が必要です。大きな夢を掲げる企業が発展していくといいですね。

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